このメモで何度か紹介している ABIT AT8 の、電源投入直後のフリーズに関して、詳しい症状をここに残しておく事にします。
電源投入後のHDDスキャン
いつまで待ってもこの画面から先に進まない。
DELキーを押下
やむなくBIOSに入ろうと、DELキーを押下。
マザーボード上のコード表示は75.
このコード75自体はエラーコードではなく、起動プロセスのステージを示しているだけのようです。
発生状況
さて、AT8 を使うと常にこうなるかというと、それは誤解で、私の場合、次の状況で発生を確認しています。
- Ubuntu Linux インストール時、GPT と LVM を選択し、OSをインストール後、再起動した。
- FreeBSD 10.2 のインストールで、ZFS を選択しOS をインストール後、再起動した。
- FreeBSD 9.3 または 10.2 をインストール用 bootonly CDから起動、bsdinstall で OSを最小インストール。パーティションはマニュアルで MBR→BSD→freebsd-ufs という階層構造を選択。OSインストール後、再起動した。
- IDE, SATA HDD 両タイプで同じ現象が発生。(インタフェースに関わらないようだ。)
- PCIe x16 スロットに Radeon ビデオカード、PCI スロットに USB拡張カードがインストールされている。(これらは取り外していない。)
- CPU は Athlon64 X2 3800+、メモリは1GB x2 + 256MB x2
- OSが起動しない事は、良くある話なので構わないが、BIOSに入れないということが問題。
対策
AT8 から HDDを取り外して、GUID パーティションに対応している別のPCにつなぎ直し、ブートブロックに MBR を再インストールする。(接続されている GPT HDD 全てに対して行う。)または、GPT を取り除く。
私の場合は、別の FreeBSD 9.3 マシンに 2ndary HDDとして接続し、sysinstall の Fdisk で BSD パーティションに起動ディスクとして Startup マークを付け、パーティションを更新(書き込み)しました。
または、外付けHDDケースに入れて、Snow Leopard Macのディスクユーティリティーで初期化しました。
考察
ABIT AT8 が GPTに対応していないのは確実だと考えますが、FreeBSD の bsdinstall/bsdconfig で作成したMBRパーティションでも同じ現象が発生するのは解せない。ブータブルパーティションとしてマークされないのか?
複数台のPCを持っていたり、周囲に別のPCがある環境なら(時間は掛かるものの)トラブル対策可能だが、AT8が1台しかない環境でこの現象が発生してしまうと手の打ちようがないのでは!? というのが私の見解。
恐らくAT8のBIOSの性能が低い事が原因なんでしょうけど、復旧のために使った別のPC; Intel Atom330 ボード; に接続すると、Atom330 PCがBIOSを通り抜けるのに普段の5倍くらい待たされた印象。Abit がもう無いからサポートも期待できないわけで、このボードは自分の手の届くところで使用しないとトラブルが起きたときに大変かも。