ABIT AT8 のメモリ構成とWindows7エクスペリエンスインデックス

以前 4GBにメモリを拡張した ABIT AT8 ですが、4GB で動作させるといまだに時々異常が発生します。

私が使う分にはこれでもいいのですけど、24時間稼働マシンとして使ったり、他の人が使用する場合には、このままではちょっと渡せない。WebサーバーやVirtual Boxを入れたいので、(確実に正常動作する)2GBではちょっと不足。

ということで、ABIT AT8 のメモリをもう一度見直す事にしました。

メモリ関係がトラブルを抱えていないかどうかを確認する私が考える最も簡単な方法は、Windows NT系のOSをCDやDVDメディアからインストールしてみる事。例えばWindows7 を入れてみて、途中でフリーズ、ハングアップ、ダンプスクリーンなどしないでOSインストール完了できればメモリに不具合は無し。
インストールに失敗するならメモリに異常あり。

Windows7 をテストインストールしてみる事にしました。
結果はすぐに出ました。フリーズ、ダンプ、ブルースクリーン、何でもあり。予想していたとはいえ、まるでトラブルのデパート。
ちょっと注意が必要な仕様としては、64bit 幅で使う場合は、スロット1とスロット3 にDIMMを入れ、128bit 幅で使う場合は、スロット1とスロット2に同じスピード・サイズの同仕様DIMMを連続して入れる必要があります。今回は全部同じ仕様のメモリなので4枚 入れれば128bit 幅になっているはずでした。

使用しているメモリは全て、400MHz CL3 1GB のDIMM。
今回は手動でメモリ関係のパラメータを PC333, PC266, PC200や CL2, CL2.5, CL3 と変更しながら試してみたのですが、タイミングに余裕があるはずの方向に変更したにもかかわらず、症状が良くなる傾向が見られません。全部で6枚あるので、3時間くらい掛けて細かく切り替えてみました。3枚以上がエラーを含んでいるとは考えにくいので、絶対に何か見落としがあるはずなんですが、その項目がなんなのかわからない。異常を回避できる設定が見つかりません。

やむなく2GB で Win7 OSだけ入れておく事にしたところ、2GBだと何の障害もなく Win7 が入りました。

せっかく Win7 を入れたので、2枚の1GBメモリの設定をどう変えると エクスペリエンスインデックスの値がどう変化するのかを計測してみました。

当然のことながら、プロセッサ、ビデオ、ハードディスクのスコアは変わりません。

メモリの周波数が 266MHzと333MHzで0.2ポイント差が出ましたが、CL2.5とCL3の差は殆ど無し。Single とDual channel の差も殆ど無し。
数値はただのインデックスなのでこの数字が全てじゃありませんが、メモリのちょっとしたスペックの違いに高いお金を支払うのは、小規模サーバーでは馬鹿馬鹿しいと思えてきました。

スロット1とスロット2にメモリを挿入(128bit dual channel)・PC266/CL3

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ABIT AT8 スロット1とスロット2にメモリを挿入・PC266/CL3 を設定

スロット1、スロット2 にメモリを挿入(128bit dual channel)・PC333/CL3

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ABIT AT8 スロット1、スロット2 にメモリを挿入・PC333/CL3 を設定

スロット1、スロット3 にメモリを挿入(64bit single channel)・PC333/CL2.5

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ABIT AT8 スロット1、スロット3 にメモリを挿入・PC333/CL2.5 を設定

その後の、このABIT AT8 ですが、メモリのストックを調べてみたら、古い 256MB DDR-SDRAM DIMMが(シールが貼ってないので規格が不明ながら)2枚ペアで見つかったので、それらを Slot3,4 に差してみたところ、問題なく動作しています。2.5GBという容量ははちょっと不足なのですが、今のところこれで我慢するしかないようです。

容量よりも安定動作が優先ですからね。

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