Raspberry Pi 2 で Linux が動き、i386 の 1GHz CPUくらいのレスポンスが得られることが判明しましたが、私が試したいのは Linux ではなく FreeBSD の方なので、ここら辺で FreeBSD/ARM の評価に移りたいと思います。
FreeBSD も Linux 同様 ARM アーキテクチャのCPUに対応していますが、検索してみるとネットワークを開通させる前にシリアルコンソールが必要という情報が見つかりました。また、current を使えば、サクっと動き始めるという情報も見つかりました。
Raspberry Pi とFreeBSD の関係がどういうものか、まだよく分かってないので試行錯誤してみることにしました。
そして分かったこと。
- FreeBSD-10.2-STABLE-arm-armv6-RPI-B-20150826-r287149.img は、ブート時の虹色画面になるものの、その先はHDMIポートのモニターには表示されません。
シリアルコンソールがあれば、ブートプロセスが進んでいるのかどうか確認できるかもしれませんが、シリアルポートを持っていて、かつ Raspberry と接続できるものが無いためこの先を確認できません。まあ、LANポートのアクセスランプが付かないので、停止している確率が高いと思います。
コピーしたOSイメージ名からも分かるとおり、ARMv6-RPI-B となっており、あくまでも Raspberry Pi Model B 向けで、PI 2 用ではないのかもしれません。日付からはPi 2 で動くのかと考えたんですが。 - FreeBSD-11.0-CURRENT-arm-armv6-RPI2-20150826-r287169.img
こちらのイメージは、まだリリースされていない FreeBSD 11 で開発中のもの。ファイル名が ARMv6-RPI2 なので期待が持てます。
実際、これはサクッと起動し、ネットワークが開通しました。DHCPで割り振られたIPアドレスが表示されないので、キーボードからコマンドを入力して調べようかとも考えましたが、DHCPサーバーの方で払い出したIPアドレスが判明したため、ssh でリモートログインしました。
初期アカウントは、freebsd:freebsd と root:root が準備されています。 - FreeBSD 11 で使っていた間、ボード上のPWR LED(赤)とACT LED(緑)は消灯したままでした。明らかにファイル書き込みをしているはずなのに、緑LEDは消灯のまま。
これらはソフトウェアで管理しているのかな?
ということで、Raspberry Pi 2 で FreeBSD を使いたい場合は、version 11系を使う必要があります。
マイクロSDのサイズは、動作確認とちょっとしたパッケージのインストールくらいなら、2GB のもので動きました。ただし、残りスペースは600MBくらい。
このサイズだと、/usr/ports を展開できないので、バイナリーパッケージしか使えません。じっくり使ってみるなら、4GB以上のSDメモリを使ってスワップも設定しないと、主記憶が1GBしかありませんからあっという間に動作限界に到達しそうです。今は、SDメモリも安いの32GBのSDで構成するのが余裕があって良さそうです。