私は自宅のネットワークルーターに vyatta を使用しています。ルーターハードウェアではなく、PCにLinux ベースの vyatta OSと2枚目のNICをインストールしてルーターとして使用しています。
メリットはいろいろあります。一番大きいのは故障からの回復が容易だと言うこと。ハードウェアはPCそのものなので、仮に故障したとしても交換パーツの調達は簡単。PC自体を交換してもいいし、最悪、仮想マシン上で動かしてもいい。
デメリットは、家庭用専用ルーターハードウェアと比較して、消費電力が大きいこと。
さて、食事のために席を外して、戻ってきたら、vyatta で動いているルーターから大きな異音が出ていました。ギュイン〜〜〜〜って感じの音です。
あ〜、ファンのベアリングの寿命か〜。って思いました。
電源ファンは停止しているため、代わりに入れているスロット型ファンとCPUファンのどちらかが異音を出しているものと推測しました。とりあえずファンが吸い込むホコリを取り除いて、静かになる方のファンを交換すればOKでしょう。
しかしやってみたところ、冷却ファンは2台とも普通に回っているし異音も聞こえない!
他に回転している部分は2.5inch HDD なんだけど〜。(消費電力を減らすため2.5inch ドライブを使っています。)これは予想外。というか予定外。耳を近づけてみるとHDDがノイズを出していました。Vyatta OSを起動させてみると、OSが起動しない!!
OSも壊れてしまいました。(涙) BOINCが計算途中だったはず。まあ、仕方ない。諦めましょう。
交換するしかありませんが、丁度いい 2.5inch HDDを探すのに少し手間取りましたので、OS再インストールは翌日の作業に回すことにしました。
日付変わって翌日。
休止させていたサーバーから 2GBのHDDを外し流用することにし、Vyatta ルーターのHDDと交換。続いて、Vyatta インストールCDからブートして、OSのインストール。
これはすごく簡単。質問に答えて行けばいいだけ。手順は次のような感じ。
- Vyatta live CDから起動
- vyatta/vyatta でログイン
- install-system コマンドを発行
- partition で auto を試す
- あとは促されるまま enter を押し、
- 最後に管理者パスワードを設定して終了
- eth0 を一時的にアクティブにし、ネットワーク経由でバックアップコンフィグファイルをダウンロードしてロード。コンフィグファイルをバックアップしていない場合は、悪夢が始まるところでした。
- commit, save してリブートすればいい。
この後、ルーター機能は完全に復活しました。
しかし、空き時間に動かしていた BOINCは別。動くバージョンを探して再セットアップする必要があります。これはまた別の機会に。