Windows8.1: ドライブ交換トラブル

私のところで発生したトラブルではないのですが、Windows 8.1 を SSD上にインストールしている友人が、ドライブ容量不足になり、SSD を大容量のものに交換するためにイメージコピーを使ってOSを移設したところ、大はまりしたようで、状況をメールしてくれました。

将来、私も同様のトラブルに出会うかもしれないため、その友人の許可をもらったのでレポートを転記しておくことにしました。(感謝、感謝)

最近、WindowsのC:ドライブに使っている、2.5年前に購入した
SSD(240GB)の空き容量が15GBぐらいになってきたので、
これを機に容量の大きくて、速度も速いSSDに交換しようと
思いました。

普段は休止状態のWindows8.1を”シャットダウン”し、
SSDを2台同時につないで、CDブートのdisk/partitionツール
(http://www.partitionwizard.com/partition-wizard-bootable-cd.html)を
起動して、SSDのイメージをコピーしました。
さて、新しいSSDだけをつないで、OSを起動しようとしたら、
“BOOTIMG is missing”のメッセージが出て、OSが起動しません。

あれ、partitionのActive設定間違えたかなと思い、先のツールから
起動して確認しても、UEFIパーティションがActive、System driveが
non-activeで問題ありません。

いろいろ調べると修復ディスクを作成するのがよさそうということが
わかり、元のSSDで立ち上げて修復ディスクを作成しようと思いました。
ところが、元のSSDでOSを起動しようとしても”BOOTIMG is missing”が
表示されるではありませんか。

ここにきて少し焦り始めました。

先のツールでコピー終了時にActiveのフラグが変わったのかなと思い、
再度パーティションの状態を確認してみましたが、問題ありませんでした。

かなり焦りました。

何気でUEFIの設定を見ると、boot deviceにSSDのモデルがない!
なんと同じSATAポートに差したSSDはモデルが変わったのがUEFIに
認識されると、起動オーダーが変わり、最下位にアサインされ、
起動SSDとして設定されていませんでした。
なーんだ、と思ってSSDを起動デバイスに設定、保存しました。
するとOSの起動が始まりました。なんと、windowsの再構成が
始まりました。

再度、OSをシャットダウンし、新しいSSDに取り換え、UEFIも
新しいSSDを起動デバイスに設定しました。
ところが、今度はWindows8.1の点々が回る画面から先に進む気配が
ありません。5分待ってみましたが相変わらず点々が回っているだけです。
しょうがないのでリセットボタンで再起動してみました。
すると、今度はブルースクリーンになって、Windows¥system32¥…がないと
言われました。

やっぱり修復ディスクが必要ということになり、元のSSDでOSを立ち上げました。
よくよく調べると、修復ディスクはWindows8までは存在したものの、8.1では
存在しないということがわかりました。
かなりショックでしたが、その先の記事を読むとUSBメモリ(>=512MB)から
起動することができることがわかり、修復USBメモリを作成しました。
再度新しいSSDに交換し、修復USBメモリから起動して、いくつか修復を
試みるも、その個々のツールの起動時にバックアップがないとか、
修復できないとか、結局全て失敗しました。

また、別のwebを探すとシステムのバックアップを取れば修復できることが
わかり、再度元SSDで立ち上げ、システムディスク(220GB)のバックアップを
データHDD(1.2TB空き)に取ることにしました。
バックアップを始めてお風呂に入り、出てきたら正常に終わっていたので、
シャットダウンして新しいSSDと修復USBで立ち上げようと思ったのですが、
ふと先ほどのwindows再構成を思い出し、もう一度元SSDから新SSDへコピーを
取りました。

その後、新SSDで立ち上げると、何の問題もなく起動しました。

結局のところ、OSのパッチが当たって、シャットダウンし、そのイメージの
コピーを別SSDにとって、そこから起動しようとしたら起動しなかった、
というのが想像されるシナリオです。
OSパッチの後は再起動後の後処理まで済んだ状態のコピーを取る必要が
ある、と言えそうです。

振り返ると、正しい手順のキーポイントは
1. OSにパッチが当たったら、再起動を済ませたのち、シャットダウンを行って、
その後でイメージのコピーを取る。
2. UEFIでSSD/HDDの接続を変えたら起動デバイスの確認、設定を行う。
ということです。

まあ、今回はデータロスや、OS全損->再インストールに至らなかったので、
ダメージは極小です。
なんか起動ディスクの交換をすると70%以上の確率でOSが起動できない
障害に直面している気がします。

で、当初の目的のSSD速度アップはどうなったかというと以下の通りです。

———————————————————————–
CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2013 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

Sequential Read :   213.059 MB/s
Sequential Write :   140.686 MB/s
Random Read 512KB :   200.176 MB/s
Random Write 512KB :   144.667 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) :    26.367 MB/s [  6437.2 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) :    69.721 MB/s [ 17021.8 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) :   194.160 MB/s [ 47402.2 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) :   111.750 MB/s [ 27282.8 IOPS]

Test : 100 MB [C: 92.5% (206.7/223.5 GB)] (x5)
Date : 2014/10/14 13:29:35
OS : Windows 8 Professional [6.2 Build 9200] (x64)

———————————————————————–
CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2013 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

Sequential Read :   463.744 MB/s
Sequential Write :   478.802 MB/s
Random Read 512KB :   310.353 MB/s
Random Write 512KB :   456.587 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) :    27.806 MB/s [  6788.7 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) :    69.353 MB/s [ 16931.8 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) :   151.014 MB/s [ 36868.8 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) :   312.514 MB/s [ 76297.3 IOPS]

Test : 100 MB [C: 45.3% (215.9/476.7 GB)] (x5)
Date : 2014/10/16 23:25:14
OS : Windows 8 Professional [6.2 Build 9200] (x64)

シーケンシャル、ランダム512KBはすごく速くなりました。
ランダム4KBはあまり変わりませんでした。
容量は倍増で、260GB空きです。

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