主にテストマシンとして使用しているASRock AD2700-ITXだが、昨日1.6GHz 2コア4スレッド Atom330 CPUのIntel D945GCLF2 ボードの消費電流を計測したら予想外に消費電力が大きく、D2700に関しても計測してメモしておきたくなった。
同じOSで実験したかったが、Atom330ボードは64bit FreeBSD(amd64)なので、AD2700は64bit OSを入れることが出来ないため、32bit WindowsXPで我慢。GUIを使用しないFreeBSD Atom330よりはGUIのWinXP AD2700 は消費電力的に不利のはずなので問題ないだろう。
ハードウェア
- AD2700-ITX + 1GB DDR3 SO-DIMM x2
- IBM Deskstar 1GB SATA HDD x1
- 150W電源、電源ファンのみで、ケースファン無しのMini-ITXケース
OSだけが入った状態で、IE と Chrome でYouTubeにアクセスしてHD動画再生を行う。
D2700用ビデオドライバーは、GMA3650の32bit Windows XP用 ver1.15.1 を使用。インテルのホームページでは ver. 1.15.1 に更新されていてダウンロードしてみたが、ドキュメント関係がアップデートされているだけなのか(?)、ドライバー作成ソフトのバージョン表示は1.15のままだった。
Chromeを入れたのは、YouTube映像を再生するためにFlashを入れるときに、ついでに入れることが出来たためで、深い意味はない。
状態 | 消費電流 | 力率85%と仮定した消費電力 |
BIOS画面 | 0.33A | 約28W |
WinXPデスクトップ表示状態 | 0.33A | 約28W |
WinXP HDD-USBメモリコピー | 0.35A | 約30W |
BoincとYouTube HD映像ブラウザ再生 | 0.38~0.40A | 32~34W |
D2700ボードは、Windows7以外のOSをインストールする場合には、トラブルだらけでクソみたいなボードだが、OSがちゃんと走る状態まで設定がすすめば、コストパフォーマンスに優れたボードになることが、この数字からもわかる。
Windows7をインストールして計測すれば、GMA3650のアクセラレーションで、もうちょっとCPUに負荷を掛けられるかもしれないがシステム全体で40Wを越えることは無さそうだ。
また、HDDを取り外した状態のディスクレスシステムのクライアントとして使ったり、SSDと接続して使えばHDD一台分、あと数Wは消費電力を押さえられるはず。
まったく、自作派泣かせなボードだこと。