FreeBSD上で、dropbox-api コマンドを手動やcronで使い始めて約1ヶ月が経過したようなので、現時点で観測されている問題点をメモしておくことにする。
私の使い方は、Dropbox サーバーからFreeBSD上のディレクトリへ一方通行でダウンロードするために使用している。
コマンドは、「dropbox-api sync dropbox:<src> <dest> -v」を使用。
- 同期ダウンロードできたはずのファイルが消えている場合がある。
同期フォルダーにCDイメージのような数100MBクラスのファイルが、複数の含まれているタイミングで同期をしてしまうと、同期結果に表示されるファイルと、転送結果ディレクトリに保存されるファイルの内容が異なっていることがあった。一番最後に転送されたはずのデータが保存されていなかった。 - DVDイメージのような4GBくらいのファイルを転送してしまうと、転送が途中に「unexpected EOF」で中断されたり、同期が完了したという表示がされているが、コマンド完了後にファイルが転送されておらず空っぽということが何度か発生した。(実際に転送が行われたことは、転送途中のファイルを確認している。)転送後に消されてしまった可能性がある。
- ファイルサイズが巨大にになる場合に、同期が中断されたり、ファイルを勝手に消去されてしまう確率が高いように思える。
失敗してしまう場合は、sync -d オプションを使わずに何回かコマンドを繰り返せばいずれは同期が完了するので、致命的というわけではない。単に信頼度が低い程度と言える。 - Dropboxサーバー上のフォルダー名を変更した場合、例えば Folder → folder 、以後そのフォルダーの中に含まれるファイルを同期しても、転送終了時に自動削除されてしまう。
恐らく何かフォルダー名変更ルールがあるものだと思われる。
利用者の環境に影響されるのかどうかはわからないが、こういう現象が発生する dropbox-api コマンドなので、急いで巨大なファイルを転送したい場合には向かないと思う。あくまでも余裕がある状況で使うべきでしょう。
なんと、dropbox-api 開発者の方から、コメントを頂きました。
今回のメモに残した現象の多くが修正されたそうです。
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偶然レビュー頂いているのを発見し、
不具合等修正したのでご連絡させて頂きました。
(中略)
修正内容等はこちらにまとめています!
http://blog.7kai.org/2013/01/dropbox-api-command-proxy/
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