ASRock AD2700-ITX と難解な32bit Windows XP ビデオドライバーインストール作業

ASRock AD2700-itxは、前のメモにも記述したように、32bit Windows7 をインストールして使用するには何も問題ないが、それ以外のOSをインストールして使うには異常に大変な目に遭う。
それでも 2.13GHz、2コア4スレッド、低消費電力というのは常時稼働マシンとしてはかなり魅力的。

さて本日 Intel のサイトで D2700 用ドライバーをチェックしてみたところ、なんと Windows XP 用ビデオドライバーがリリースされているではないですか。(2012/07/11の日付が付いてます。)
残念ながらASRockのサイトにはWindows XP用 GMA3650 ドライバーは登録されていなかった。(新しいBIOSバージョンが登録されているのを発見したが、休止状態からの復帰関係修正のようなのでパス。)

早速、FreeBSD 8.3 をインストールしている AD2700-ITX のHDD未使用部分 にWindows XP Home edition をインストールして試してみる事にした。AD2700 + WinXP Home の組み合わせでのインストールは何度も行っているのだが、今回もちょっとばかりトラブった。次回のために留意点をメモ。

  1. BIOSで SATA モードをIDEに戻しておかないと、CDからブート中にクラッシュ画面に落ちてしまう。

    A problem has been detected and windows has been shut down to prevent damage  to your computer.   If this is the first time you've seen this stop error screen,  restart you computer. If this screen appears again,  follow these steps:   Check for viruses on your computer. Remove any newly installed  hard drives or hard drive controllers. Check your hard drive  to make sure it is properly configured and terminated. Run CHKDSK /F to check for hard drive corruption, and then restart your computer.   Technical information:   *** STOP: 0x0000007B (0xF78D2524,0xC0000034,0x00000000,0x00000000)

    Stop Error Screen

  2. あまり考えずに、HDDの未使用部分にインストールしたので、ドライブ E: がシステムドライブになってしまった。
  3. 事前に、NICドライバーを準備しておくこと。

さて、XPを無事にインストール出来て、VESAモードで画面表示が出来、NICのドライバーも入ってWebブラウザーが使えるようになったので、Intel のホームページから、「Graphics: Intel. Embedded Media and Graphics Driver for Windows XP」をダウンロードする。

ダウンロードした「GFX_EMGD_1_12_PV.exe」をダブルクリックすればインストール完了かと思っていたら、この実行ファイルはとんでもないドライバーでした。
同じページの「How to install」のセクションに確かにインストール方法は正確に書かれていたのだけど、読んでも自分が想定しているインストール方法とあまりにも異なる作業内容が書かれていたため理解出来なかった。「はぁ?」って感じ。

最終的には、無事にAD2700 と Windows XP の組み合わせで横長画面表示が出来ました。結果は以下の画像のとおり。

D2700 Windows XP ビデオドライバーデスクトップ

さて、今回 Intel からダウンロードしたビデオドライバー GFX_EMGD_1_12_PV.exe だが、これを実行するとドライバーそのものではなく、ドライバーインストール用のパッケージが(デフォルトでは)C:\IEMGD に作成される。私の場合はC:が存在しないので、E:\IEMGD にインストールした。\IEMGD\IEMGD_1.12 の下には setup.exe は無く、emgd-ced.exe という実行ファイルが存在しているが、これを実行してもインストーラは起動せず、なんだかよくわからない画面が表示され、作業がストップ。Helpを見てもよくわからない。小一時間試行錯誤してようやく理解出来ました。

  1. この IEMGD というフォルダーは、ドライバーが入ったフォルダーではなく、GMA3650ドライバーインストーラを作るためのツールだということ。
  2. New Configuration でディスプレイ関係の情報を入力し、 New Package でパッケージを作るためのパラメータを入力し、Generate Installation でインストーラーを作成する。
  3. 上記2で作成したパッケージの中に、目的のインストーラが含まれている。
    \IEMGD\IEMGD_1.12\workspace\installation\<自分が決めた名称>\IEMGD_HEAD_Windows\IEMGD_HEAD_Windows.zip ファイルがインストーラを含む書庫ファイル。
  4. 書庫ファイルを展開して、Utilitiesフォルダーの下にある Setup.exe を起動すると、ようやくビデオドライバーのインストールが始まる。
  5. インストール後、OSを再起動すれば Windows XP でいろいろな画面サイズを使えるようになる。
  6. なんのことはない、Intel のドライバーダウンロードページに書いてある通りの作業だったんですけどね。その他のドライバーとあまりに作業内容が異なりここまでたどり着くのに時間を費やしました。

以上の作業は、D2700ボードにWindows XP 用ビデオドライバーがインストール出来て実際にちゃんと表示出来るかどうかのテストを行うための作業であるため、ビデオドライバー生成のために入力したパラメータや選択した項目は適当。今、画面が若干揺れている気がする。デュアルディスプレイが使えるかどうかの確認や、デフォルトディスプレイポートの設定などは次回の作業

いずれにせよ D2700 ボードの内蔵GMA3650ビデオで Windows XP を使う事が出来そうです。

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