最近ウィルスに感染したPCからウィルスを駆除する作業を行い、アンチウィルスソフトの使い勝手に若干興味が湧いたので、無料で使えるというキングソフトのアンチウィルスとインターネットセキュリティーを入れてみた。
KingSoft アンチウィルスソフトはちょっと気持ち悪い。ウィルスパターンのアップデートでサーバーアクセスするのは構わないが、スキャン中に中国サイトへ頻繁にアクセスしにいっているのは何のため?
TCP_MISS/000 0 GET http://ifr.duba.net/urlrcv.php? – DIRECT/ifr.duba.net –
管理者権限で全てのファイルにアクセスできることをいい事に、何か情報を送っているんじゃない?なんて勘ぐってしまう。GET だから基本的には情報を持ってきているんだろうけど、理由が分からないのが気持ち悪い。
良い点もあって、KingSoft インターネットセキュリティーは、ネットワークトラフィックを表示するフローティングウィンドウが使えること。どの程度のトラフィックが生じているのかほぼリアルタイムでわかるので、ちょっと便利かもしれない。
ユーザーインタフェースの使い勝手自体は他のアンチウィルスソフトと大した違いはない。時々広告ウィンドウがポップアップで出てくるのが無料版だから仕方ない。
別のアンチウィルスソフトも試そうと、一度アンインストールしたら、「インターパイロン」の「Navinow WebTool 1.0」という見慣れないソフトが勝手にインストールされている事を発見。検索してみると、広告表示アプリらしい。これが更新無料の仕組みなのか?キングソフトと一緒に入ったのか、アンインストールする時に別に組み込まれたのかは定かでないが、即削除。無料ソフトだからと言ってこういうやり方をされるのは気分が悪くなる。Web Proxy のログを見ると、以下の勝手アクセスログが記録されていて、早速これかよ〜 って思ってしまう。
GET http://www.navinow.jp/uninstall.php?
あとで再インストールしようかと思っていたけど、やめ。
要するに、「ライセンスに合意しているのだし、無料だからある程度ユーザーのPC内情報を勝手にいじっても良いはず」とか「プロテクトに必要な通信なのだから、ユーザーには知らせずバックグランドで勝手にサーバーと通信しちゃえ」的な思想がソフトウェアの動作から読み取れてしまうのが嫌いだ。
インストール時に表示されるメッセージを殆ど読まないユーザーの方にも半分くらい責任があるとは思うが。
こういったユーザーが怪しいと感じる機能を最初からアクティブにしておくのじゃなくて、プロテクト効果を高めるスイッチと連携してユーザーの意志で徐々にアクティブにしてゆけるようにすればネットワークを理解しているユーザーにも気持ち悪がられないで使って貰えると思うわけだ。
余談だが、有料ソフトであるにもかかわらず、ユーザー情報を粗雑に扱うトレンドマイクロは、キングソフト以下だと感じる。